はっぴいえんど「風をあつめて」
日本の伝説的バンド「はっぴいえんど」が、1971年にリリースしたアルバム「風街ろまん」に収録されている曲です。
「はっぴいえんど」は、1969年に細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂によって結成されたバンドで、サウンド的にはバッファロー・スプリングフィールド等のアメリカのバンドの影響を受けながらも、当時は難しいと言われていた、日本語によるロックを確立した偉大なバンドです。この曲は大塚製薬「オロナミンC」のCMで、サカナクションの山口一郎が歌っているバージョンが流れていたので、聞いた事がある人も多いでしょうが、日本的な情緒あふれる名曲です。ソフィア・コッポラ監督の映画「ロスト・イン・トランスレーション」でも使われており、これを選曲した彼女の音楽センスも凄いです。
ピチカート・ファイヴ「大都会交響楽」
日本の音楽ユニット、ピチカート・ファイヴが1997年にリリースしたシングル曲。
ピチカート・ファイヴは、レコードコレクターとしても知られる小西康陽と、ヴォーカルの野宮真貴による(初期のメンバーは異なりますが)、90年代の渋谷系を代表するグループ。
当時その人気はアメリカやイギリスなど、海外にも及んでいました。
小西康陽はフリッパーズ・ギターと同様に、様々なジャンルの世界中の音楽をモチーフに(ときに引用)して作曲するのが得意で、この曲もRoger Nichols & The Small Circle Of Friendsの「Don't Take Your Time」が元ネタになっています。
私立恵比寿中学「バタフライエフェクト」
日本のアイドルグループ、私立恵比寿中学が2015年にリリースしたアルバム「金八」に収録されている曲です。
「私立恵比寿中学(通称エビ中)」は、2009年に結成された自称「King of 学芸会」の女性アイドルグループで、デビュー当時は同じ事務所の「ももいろクローバーZ(通称ももクロ)」の妹分と呼ばれたりもしていました。私も以前はアイドルにあまり興味がなかった(どちらかと言うとアイドルソングを馬鹿にしてた)のですが、自分の好きなアーティストが、ももクロに楽曲提供した事をきっかけに聴くようになりました。どちらもアイドル的には、やや変化球のグループだと思いますが(笑)、アイドルというフォーマットでしか表現できない音楽があるのは確かで、いい曲もたくさんあります。この曲は振付も格好良くて好きです。
少年ナイフ「Top of the World」
1994年にリリースされた、カーペンターズのトリビュート・アルバム「If I Were a Carpenter」に収録されている、少年ナイフによるカバー曲です。
少年ナイフは1981年に大阪で結成された3人組のガールズバンドで、結成当時の彼女達はそれほど演奏が上手くない、いわゆるヘタウマが持ち味のバンドでしたが、オルタナブームが巻き起こる中、そのポップなサウンドがアメリカやイギリスで評価され、ニルヴァーナと全英ツアーを行ったりもしていました。(カート・コバーンは彼女達のファンだった)この曲は言わずと知れた、カーペンターズの「Top of the World」のカバーですが、シンプルなパンクロック風のサウンドが凄くポップで好きです。このアルバムは、他にもソニック・ユースなどのオルタナ系アーティストが参加していて、なかなか面白いです。